妊娠中の歯周病リスク
こんにちは、衛生士の荒川です🐶
4月ももう終わりにさしかかり、GWも間近ですね!
人によっては長い連休になっている方もいますが、日中の暑さや朝晩の冷えに気をつけて楽しんでくださいね☺️
さて、今回は「妊娠中の歯周病リスク」についてお話します!
妊娠中は体調の変化が多いだけでなく、お口の中のトラブル、歯周病やむし歯のリスクも上がります。
ではなぜ、歯周病やむし歯のリスクが高まるのかというと妊娠すると以下のような身体の変化やお口の中の影響が起こるからです。
①ホルモンバランスの変化
女性ホルモンの分泌量が急激に増加すると、口腔内の歯周病菌が増殖しやすくなってしまうため、妊娠前より歯周病を発症しやすくなります。
②唾液の変化
妊娠中は、唾液の粘り気が高まったり唾液の分泌量が減ったりします。それに伴い、唾液で口腔内を洗い流したり、中性にする力が低下してしまい、プラーク(歯石)の増加やむし歯に繋がります。
③免疫反応の低下
お腹の胎児を異物として見なさないように母親の免疫反応が一時的に下がってしまうので細菌に対する抵抗力が弱まり、歯周病の悪化を招くことがあります。
また、歯周病になると歯周病でない方と比べて早産や低体重児出産のリスクが7倍も高まるといわれています。
通常、出産が近くなるとプロスタグランジンという物質が子宮で分泌され、分娩を促します。
しかし、歯周病が進行すると炎症を抑えようとして、プロスタグランジンが作られてしまうため、子宮収縮が促され、早産の原因となってしまうのです。
体調の変化で歯周病のリスクが高まるうえに、つわりなどでお口の環境を整えることが難しい期間もあります。
磨き方の工夫など対策もありますが、歯周病は気づかないうちに進行することがあるため、安定期に入ったら妊婦健診やかかりつけ歯科の定期検診を受けて、お口のクリーニングをすることをオススメします。
歯周病に気をつけて身体を大切に妊娠生活を送って下さいね!
河村歯科 分院
入れ歯・インプラントオフィス